バービー人形とペットから学ぶインフルエンサーマーケティング

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ソーシャルメディアやインフルエンサーマーケティングにはある一定数、いきなり人気がでるスター達がいる。厳密にいうと、彼らはおしゃべりすることさえできない。ソーシャルメディアの発達で、人間じゃなくてもインフルエンサーとして人に影響力を与えるようになった。女性に人気があるバービーやもこもこで可愛い動物たちは、どのようにソーシャルメディアで成功してきたのだろうか。彼らから学べるものをまとめたので参考にしてほしい。


物語性がカギ。バービーが本当に実在しているようなコンテンツが魅力

全ての人がバービーのようにジェット機で世界中を飛び回ることはできないが、バービーは強くて独立した女性の象徴として、アメリカで多くの人から支持されている。その存在感は現在のソーシャルメディアでも抜きんでていて、バービーは健康的な身体の美しさや多様性、ブランドの展開を促進しているのだ。

彼女がソーシャルメディアに投稿しているコンテンツは、友達とのハイキングの様子や、有名なファッションブランドとニューヨーク・コレクションでコラボしたときの写真など様々。ビューティ・トレンド情報サイト「WWD」は、彼女を新しいソーシャルメディアのスターとして注目。ソーシャルメディアでの輝かしい活躍と彼女の影響力に関する記事を公開した。 「バービーのデザインチームの中心メンバーは、この状況を絶好のチャンスだと捉えているようです。美しくて選び抜かれたバービーの舞台裏を表現する良い機会ですからね」とWWDのDuncan氏は語ってくれた。 「バービーはいつの時代も、その時の文化を反映してきました。彼女のインスタグラムのアカウント(@BarbieStyle)では、彼女を様々な分野で活躍する象徴として映し出しています。世界中を旅して、文化的な趣きが深い場所を訪れる。時には宇宙にだって姿を現すんですよ」

実際、ソーシャルメディアは何かを表現する手段として大活躍。物語を話すにはもってこいの場所だ。Humans of New Yorkは、ソーシャルメディアで物語を発信することに長けている。フィーチャーされている話は、ニューヨークに住む人に実際にインタビューして語ってもらった彼らの物語。どれもシリアスな内容だけど、説得力があり心に突き刺さる内容だ。コンテンツはインスタグラムのアカウントを使って投稿されていて、普通に生きていたら出会うことのなかった人の話を聞くことができる。純粋で本当に起こったことが正直に語られているのだ。


かわいくて損することナシ

インスタグラムで犬やプラスチックのおもちゃのアカウントをフォローしている人を、不思議そうに眺めている人も多いのではないだろうか。ペットインフルエンサーのマネジメントを行う企業「The Dog Agency」の設立者の1人、Loni Edwardsは次のように語った。 「ペットインフルエンサーは従来のインフルエンサーマーケティングの恩恵にあずかっているんです。インフルエンサーマーケティングが浸透していたおかげで、同じようにコンテンツがインターネットで広まりやすくなっています。ユーザーからの反応もとてもポジティブですよ。全ての企業がペットインフルエンサーとキャンペーンを進めることで利益があります。ペットに関するコンテンツは性別問わず、すべての世代でエンゲージメントが高くて、どんな業種のビジネスにも応用が効くのが魅力ですね」

デジタルマーケティング戦略情報メディア「Digiday」では、ペットのインフルエンサーマーケティング参入について次のような話が紹介されている。 「American Pet Products Associationは、ペットに関連する出費が2016年には6000億ドル(約60兆円)を超えると予想しています。そのうえ、この数値は増加するのではないかとも言われているのです。このことを考慮すると、多くの企業がペットインフルエンサーを起用する理由も理解できますね。人間のインフルエンサーに比べるといくつかの利点がありますから。普遍的な魅力があって、色々なシチュエーションに合わせやすいんです。報酬がお手頃なのも魅力ですね。あとは、ユーザーから議論を引き起こしにくく無難な点もありがたいところです」 ペットは何よりかわいい。それが最強の武器である。実際、インフルエンサーマーケティング会社「Tapinfluence」に登録しているTop100のインフルエンサーのうち、75%はペットを飼っている。スポンサーと契約してペットに関するコンテンツを生みだしているのだ。 TapinfluenceはBlogPawsという企業とパートナーシップを組んでいる。ソーシャルメディアにおけるペットインフルエンサーのあり方を説いたり、企業とペットインフルエンサーをマッチングしたりする、ペットインフルエンサーとその飼い主に焦点をあてた企業だ。ペットインフルエンサーの需要は想像よりも高いことがわかる。

人間のインフルエンサーはゴールデンレトリバーの子犬のように、悶えるほどかわいくはなれない。しかしインフルエンサーの話に耳を傾ける人の感情に入り込んで、感情を引き出すことは得意だ。あたたかくおだやかな気持ちにすることができる。


美しい画像の効果は強力。インスピレーションがカギ

Cabin Loveといって、山小屋にある様々な丸太小屋の写真を投稿しているインスタグラム・アカウントがある。自然と丸太小屋がマッチした美しい写真の数々は、見ている人がどこにいるのかわからなくなるほどの大迫力。美しい画像は美しい場所の本質をありのまま捕らえる。そして見ている人に次の旅行はどこに行こうかとインスピレーションを掻き立てる。

成功を収めている料理ブログやデザインブログは、美しい写真を使用することでフォロワー数を増やしている。美しい写真がユーザーをワクワクさせるのは、説得力のある名言を投稿してユーザーのインスピレーションを掻き立てる方法とはちょっと違う。キッチンでこれだけの過程を通して素晴らしい料理ができたのか、と感じさせる力が写真にはある。だからこそ、美しい写真が数多く投稿されるピンタレストは世界的に成功している。ユーザーは美しい写真に惹かれる。


バービーとペットの事例から学ぶこと

今回紹介したバービーとペットといった人間以外のインフルエンサーについて、ポイントを次のようにまとめる。

  1. インフルエンサーに自分のことを話してもらう
  2. 人間ではないインフルエンサーは、もちろんしゃべることができない。しかしバービーやペットを通してユーザーの共感を得るコンテンツを投稿すると、大きな反響を呼ぶことがある。

  3. 本当のように振る舞う
  4. バービーやペットは人間のように表現することはできない。しかし実際に旅行に行きファッションショーに参加しているように振る舞うことで、バービーは強く独立した女性の象徴として支持されている。

  5. 楽しいものでもシリアスなものでも、正直に話す
  6. ソーシャルメディアは自分を表現できる有効手段。ユーザーの心に突き刺さる物語を投稿すると、エンゲージメント率は高まる。

  7. 美しい画像の影響は強力
  8. 美しい画像はユーザーの心を掻き立てるので、写真や画像の選別に力を入れよう。

今回は人間以外のインフルエンサーについて紹介したが、いかがだっただろうか。日本でもインスタグラムやブログで活躍する「柴犬のまる」が人気を集め、CMに出演するまでになっている。アルパカ牧場のアルパカやSNSで猫のアカウントが人気になることもあり、ペットインフルエンサーの需要や影響力は年々増加している。 バービーのようなおもちゃとは違うが、日本ではサンリオなどキャラクターのアカウントが多く存在する。キャラクターやペットといったインフルエンサーは、幅広い世代で消費者に受け入れられやすい。インフルエンサーの起用を考えているなら、キャラクターやペットも選択肢に入れてみてはどうだろうか。



Tapinfluence:Influencer Marketing Lessons From Barbie https://www.tapinfluence.com/when-dogs-and-barbie-become-influencers

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